Message from the president |理事長挨拶

理事長 勝部 賢志
北海道商工連盟協同組合は、1975年(昭和50年)4月8日、北海道知事の認可を受け発足し、本年、設立50周年を迎えました。また、同年10月1日には労働保険事務組合が認可されました。
前年には、北海道商工連盟が設立され、中小企業が直面している税金・金融・労務などの諸問題解決の相談役としての活動を始めましたが、任意団体として事業活動を行うには限界もあり、事業協同組合の設立に至りました。
設立の時期は、1973年第1次石油危機により高度経済成長が終焉を迎え、高度成長の結果として大きく成長した企業と、特に小規模企業等との格差の広がりが強く認識される頃でした。
50年を経た今日も、1990年代初めのバブル崩壊後に日本経済が陥った長期間の不景気状態、「失われた30年」により、大企業と中小企業の格差が広がりました。
さらに、人口減少等による人手不足、人件費の上昇、エネルギーや原材料価格の高騰など、中小・小規模事業者の経営に大きな影響を及ぼしています。
いうまでもなく中小・小規模事業者は、地方の雇用や経済を支える重要な役割を担っています。
ここ2年程、「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」の遵守や「パートナーシップ構築宣言」の更なる拡大と実効性向上などが言われていますが、経済の成長と分配の好循環を持続するための中小企業・小規模事業者への持続・継続的な施策は欠かせません。
中小・小規模事業者を取り巻く状況を変えるために、商工連盟協同組合に集う組合員企業が組織は小なりといえども、行動していくことが求められると思います。
私、勝部賢志も北海道商工連盟協同組合理事長として、参議院議員として、50年を節目に心を新たに、制度施策の実現・前進に向け尽力してまいります。
2025年7月
北海道商工連盟協同組合
理事長 勝部 賢志(参議院議員)